今回は、お金の話しです。
私しんまちは、大卒22歳から、ずっと同じ会社一筋だったんですが、昨年12月から転職活動を始めてます!
転職活動をはじめて、いろいろな企業の募集要項をみたときに、給与条件は必ず確認すると思います。
給与条件を確認するとこんな感じで書かれてます。
- 月給制 年収: 420 万円 ~ 540 万
- 年俸制 年収: 400 万円 ~ 800 万円
なんとなく安定性がなさそう・・・
- 年俸制と月給制の違いがわからない!
- 年俸制と月給制のメリット、デメリットを知りたい!
- 年俸制で働いている人の意見を聞きたい!
ちなみに厚生労働省によると、日本企業において
月給制を採用している会社が約94%
年俸制を採用している会社が約9.5%だそうです。
年俸制とは?
まず、年俸制とは1年の給与総額を決めることです。
月給制との一番の違いは、年間の給与額が決まっているか、決まっていないかです。
勘違いされている人もいますが、はじめに1年分をドンっと支払われることはありません。
労働基準法で毎月1回以上の支払いが定められているため、
年俸で提示された金額を12分割して毎月支給するか、14分割して毎月と夏季1回と冬季1回のボーナスで支給するのが一般的です。
成果主義と結び付けられるケースが多い
実際に働く前から、「1年でどれぐらい稼げるか決まっている」ので、仕事の成果や個人の能力、期待値で決定されます。
また、成果主義と結び付けられることが多いです。
年俸と手取りの関係
年俸として提示された金額は、まるまる給料として支給されるわけではありません。
年金、健康保険などの社会保険料と住民税や所得税が引かれた金額が手取り額として振り込まれます。
人材の流動性が高くなる
月給制によくある年功序列の給与体系は、一つの企業に長くいるほど給与が高くなる傾向にあります。
年俸制は能力と成果によって給与が高くなるため、一つの企業に長く居続ける必要がありません。
高い能力をもった人材であれば、より条件の良い企業へ移ることで収入を増やしたりできます。
年俸制が適用されやすい企業や職種
こんな仕事に年俸制は採用されやすいです。
働いた時間で成果を評価することが難しいため、年俸制を採用するケースが多い。
練習量、試合時間ではほとんど年収が決まらず、試合本番での結果を残すこほど年俸が上がっていきます。まさに実力主義といえます。
海外に本社を置く外資系企業では、年俸制を採用するケースが多いです。
海外では日本のような終身雇用制度は発達せず、成果主義による人事評価が定着しました。
一方で、成果を出せなければ収入が下がる可能性がある厳しい職場環境とも言えます。
3.エンジニア・プログラマー
開発に関する知識などが専門的で高いスキルが求められる、エンジニアやプログラマーも年俸制を採用するケースが多いです。
高度な開発ができるエンジニアやプログラマーに対しては、年俸制を導入することで成果に対応した高い報酬を渡すことができます。
また、システム開発にあたりエンジニアにかかる作業や負担はとても大きく、作業時間も長くなりがちです。
そのため、年俸制で成果に対する報酬を保証し、裁量労働制などを導入することで、作業の効率を改善する意識を高めつつ、高いモチベーション維持を図れます。
年俸制のメリット
年俸制のメリットをまとめます!
メリット1 1年間に支払われる金額が決まっている
月給制と違い、1年間に支払われる金額が保証されるため、ローンなどの返済計画が組みやすいです。
1年間だけみると、安定的と言えます。
メリット2 従業員のモチベーションが上がる
成果主義を前提としているため、年齢や勤続年数に関わらず、各社員の業績や評価によって給料が決まります。
若い社員が活躍しても、年上や勤続年数が長い人が給料が高いといった状況が起こりにくいです。
メリット3 給与の大幅アップを狙える
年齢や勤続年数に関係なく個人の能力や成果により給与の大幅な増加を期待できます。
成果さえ残せれば、勤続年数に関わらず若手社員であっても出世や昇給の機会を与えられやすいです。
年俸制のデメリット
続いて年俸制のデメリットもちゃんとまとめます!
デメリット1 給与に反映されるのが遅い
どれだけ活躍しても直近の賞与などの金額は変わらず、反映されるのが翌年になってしまうこと。
デメリット2 成果を残すことができなかった場合は翌年の年俸が減少する
成果主義で年俸制の企業の場合は、成果が出せないと給与が下がるのは、ツライですね。
また一度下がってしまうと、原則1年間は見直しがされないためモチベーションが保ちづらいです。
デメリット3 残業代が含まれているケースが多く、年俸額以上の残業をしていた・・・というケースもある
企業は、従業員に対し残業代を年俸に含める固定残業代(みなし残業代)込みの年俸制にすることは可能です。
例えば、あらかじめ決められた「1ヶ月当たり30時間」の時間外労働手当を支給していた場合、別に残業代を支払う必要なはありません。しかし40時間時間外労働をした場合、10時間分の残業代を支払う必要があります。
また、企業の経営者や人事担当者が、「年間の給与額は決定しているから、追加で残業代をを支払う必要はない」と間違った認識を持っている場合もあります。
月給制とは?
月給制とは、月単位で給与額を決めることです。
年俸制のように、年単位で給与が決まることがありません。
社員の勤続年数や年齢が考慮される年功序列の企業に多く採用されている制度です。
年俸制と大きく違うのは賞与(ボーナス)
月給制と年俸制の違いはボーナスです。
月給制は、会社の業績や本人の成績によってボーナスを決めます。
そのため、業績の悪化や不況の影響を受け、賞与が減ったりしますし、場合によっては支払われないということもありえます。
月給制のメリット
月給制のメリットをまとめます。
メリット1 安定した給与が支給されること
基本給+各種手当=月給で決まることが多いため、毎月安定した給与がもらえることです。
一般的に基本給は、年齢や勤続年数、職種、技能などを基準に決められることが多いですね。
メリット2 直近の成果が賞与に反映されやすいこと
半年前の業績や、成果によって決定するため、賞与(ボーナス)に反映されやすいと言えます。
年俸制だと年俸額が決まった直後に成果を出したとしても1年後の給与からしか反映されなかったりしますね。
メリット3 おおよその生涯年収が計算できる
月給が基本給をベースに給与決定するので、今の年齢や勤続年数で生涯年収が計算しやすいです。
「今の基本給がこの額だから、長く働ければこれより下がらず上がっていくハズだ!」と考えられ、定年退職までこのぐらいは稼げると計算しやすいのはメリットですね。
月給制のデメリット
デメリット1 年俸制のように実力に応じた給与アップが起こりにくいこと
デメリット2 賞与(ボーナス)の減額によって年収ダウンしてしまうケースもある
会社の業績によっては、賞与(ボーナス)の減額により年収が下がることもありますね。
変化が激しい世の中ですので、ボーナスだよりな家計管理だと、不安定な生活環境になるかもしれませんね。気をつけましょう!
年俸制と月給制に関する口コミ
年俸制と月給制の口コミ
(男性)
(男性)
年俸制が良いと思う人の口コミ
(52歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
(38歳男性/不動産/営業関連)
月給制が良いと思う人の口コミ
(50歳男性/ガラス・化学・石油/メカトロ関連技術職)
(44歳男性/専門店/販売・サービス関連)
(66歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
(45歳男性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)
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(52歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
(33歳男性/建設・土木/営業関連)
(56歳男性/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)
(40歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
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(54歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/IT関連技術職)
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(57歳男性/その他金融/営業関連)
(65歳男性/信用組合・信用金庫・労働金庫/事務・企画・経営関連)
まとめ
それでは今回のブログのまとめです!
まとめ
- こんな人には年俸制!:毎年成果を出すことに自信があり、結果によって減俸となることを受け入れられる人
- こんな人には月給制!:プライベートの環境も変化する可能性がある中で、長く勤務したい人
年俸制は単純に給与が上がったり下がったりすることではないということは覚えておいたほうが良いと思います!